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シミ

皮膚色素が部分的に増加した状態をシミといいます.一言でシミといっても数種類のタイプがあります.

1.老人性色素斑,日光性色素斑,脂漏性角化症:不定形のシミで大きさや濃さが徐々に増す傾向があります.また厚さが増して隆起することもあります.治療には光治療(IPL),レーザー治療(ピコ・セカンド・レーザー,Qスイッチ・レーザー,炭酸ガスレーザー)を用います.

2.肝斑:頬骨部や額に発生することが多く,境目がはっきりしないぼやーっとしたシミです.原因は不明ですが,摩擦やホルモン的な影響があると思われます.不用意にレーザーを照射すると増悪することがあります.治療はトラネキサム酸等の内服薬,レーザー・トーニング,光治療を組み合わせて行います.

3.そばかす:色白で乾燥肌の人に発生することが多く,思春期に目立つようになります.光治療(IPL),レーザー治療(ピコ・セカンド・レーザー,Qスイッチ・レーザー)で治療します.

4.後天性真皮メラノサイトーシス:頬骨部,下瞼,鼻,こめかみに発生する灰色~褐色のシミです.比較的深くに存在するシミなのでピコ・セカンド・レーザーやQスイッチ・レーザーを用いて治療します.

 

【ピコ・セカンド・レーザーについて】

 ピコ秒レーザーではレーザーエネルギーの作用時間が1兆分の1秒と驚異的に短いため,組織に対する作用機序が従来使用していたQスイッチ・レーザーと大きく異なります.ちなみにQスイッチレーザーの作用時間は10億分の1秒です.Qスイッチレーザーでは色素病変を光熱作用でゆっくり破壊するためやや大きな色素片に粉砕されます.一方,ピコ秒レーザーの作用は光音響作用であり,レーザーエネルギーを色素病変に素早く短く送り,その衝撃で破壊します.それにより均一かつ最小の色素片に粉砕され,それをマクロファージが貪食して体外に排出されます.

 ピコ秒レーザーで可能な治療  1)シミ・アザ:老人性(日光性)色素斑,脂漏性角化症,雀卵斑(そばかす),肝斑,太田母斑,扁平母斑,外傷性色素沈着症,異所性蒙古斑 2)リジュビネーション:肌質改善,若返り効果 3)タトゥー除去

 

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